コメント回答2

教師と先生の違いはなんですか?

 

と言う質問をいただきました。

 

おそらくネットによる情報などの、いわゆる具体的な定義を求めているようではないので、私の解釈で話させていただきます。

 

これはあくまで私の解釈なので、これを一つ自分の解釈を深める道具として使っていただきたいです。

 

あと、普段自分は学校教諭のことを教師と呼んでいますが、この記事に限り文章の中で教師と先生を使い分ける必要があるため、基本的には教員という言い方をしたいと思います。

 

先生とは何かお教えてくれたりする人全般に用いられます。

 

しかし教師は学校にしか使えません。

 

さらに教師は一人称でも二人称でも使えませんが先生はその逆です。

 

ちなみに教員になってから、書類を書く時は全て教諭と言う書き方をしますがこれはまぁおいておきましょう。

 

基本的に授業論などの本では先生という書き方よりは教師という書き方を多くみます。

 

ざっと僕の家にある本でもほとんどは教師という表記をしています。

 

しかし、教師という言い方を嫌う教員の人も多くいます。

 

教師とは師という文字が使われている!だから偉そうだ!みたいなイメージです。

 

でも私自身は教員と子どもは師弟関係でいいと思います。

 

教員と子どもは全く同じ立場ではないと思っているからです。

 

前も言いましたが、教員は子どもよりも深い教材解釈を持っており、子どもに対して、何かを教えたいと願う人です。

 

しかし、学び方についてはこれまでと異なり「教える教わる」の関係ではなく「共に学ぶ」関係性が求められています。

 

おそらくこの共に学ぶことや、教員の立場の変容などが教師という言い方になんらかの違和感を感じさせているのではないかなぁと思います。

 

繰り返しになりますが、わたしはそれでも、教師という言い方が正しいと思っています。

 

学級を組織し、授業を組織し、子どもの発言など吟味したり、時には子どもの意見も切り捨てなければならない時があります。

(切り捨てるという言葉は語弊がありそうですが、詳しくは斎藤喜博の授業入門、授業、授業の展開などを見ていただけると幸いです)

 

学びというものはこういうものだというのを教師自身が体現していくことに授業の意味は存在しているのだと思います。

 

そしてそういう姿を見て子どもは真の学びの姿勢を構成していくものだとも思います。

 

そういった意味ではやはり教員は師であるという言い方が良いのではないかなと感じます。

 

他にも様々な理由はありますが、文字数的にここまでで…

 

ちなみにわたしは教員になってから一人称で先生という言葉を使ったことはありません。

 

いや、冗談程度に使ったことはありますが…

 

それは佐藤学の「授業研究入門」という本に納得してのことなのですが、是非そちらを読んでいただけると幸いです。

 

アマゾンで2420円です。

 

よく批判されるIRE構造、すなわち開始、応答、評価などの教室言語などにも追求していたり、共に学ぶということがどういうことなのか、というのまで広く記されています。

 

いつかこの本の紹介は書きたいと思うので、もし買えない場合はその日まで待っててください.

 

では!この辺で